MiriCanvas 日本|資料作成ガイド

伝わる資料の作り方 5ステップ

研修資料でも配布チラシでも、つまずく場所はだいたい同じです。職種を問わず使える基本の進め方をまとめました。

この記事の内容
  1. 作る前に「誰に、何をしてほしいか」を1行で書く
  2. 構成は3ブロックで固定する
  3. 1枚1メッセージ、文字量には上限を決める
  4. 判型ごとに作り直さず、1つのデザインから展開する
  5. 共有先の環境に合わせて書き出す
STEP 1

作る前に「誰に、何をしてほしいか」を1行で書く

資料づくりで一番時間を溶かすのは、作りながら目的を考えてしまうことです。手を動かす前に、次の1行を埋めてください。

「(誰)に(何)を伝えて、(どう行動して)ほしい」

この1行が決まると、載せる情報と載せない情報が自動的に決まります。逆にここが曖昧なままだと、あとから何を足しても資料が締まりません。

目的が2つ以上ある場合は、資料を2つに分けたほうが伝わります。1つの資料に目的を詰め込むと、受け取る側がどちらにも反応しなくなります。
STEP 2

構成は3ブロックで固定する

凝った構成は必要ありません。ほとんどの実務資料は次の3ブロックで足ります。

ブロック役割枚数の目安
導入相手が困っていること、この資料で解決すること1〜2枚
本編手順・根拠・数字。1項目1枚で並べる3〜7枚
行動次に何をすればよいか。日付・連絡先・申込方法1枚

本編が7枚を超えたら、それは1つの資料に複数のテーマが混ざっているサインです。STEP 1 の1行に戻って、外せる項目を探してください。

AI に構成を作らせる場合

白紙から考えるのが一番重いので、テーマを1文入力して章立てと本文の下書きを自動生成させ、そこから削る進め方が速いです。生成された文章・順番・配色はすべて後から編集できるので、まず形にしてから直すほうが手戻りが少なくなります。

STEP 3

1枚1メッセージ、文字量には上限を決める

読まれない資料の原因は、内容が難しいことではなく1枚に情報が多すぎることです。上限を先に決めてしまうのが確実です。

用途1枚の文字量の目安フォントサイズ
投影して説明するスライド60〜100字24pt 以上
手元で読む配布資料200〜400字11〜14pt
掲示ポスター(立ち止まって読む)見出し15字+本文80字見出し 40pt 以上

投影用と配布用は文字量が3〜4倍違います。同じ資料を両方に使うと、どちらかが必ず読みにくくなります。投影用を作ってから、配布用に補足を足した別バージョンを用意するのが早いです。

迷ったら見出しだけを拾い読みしてください。見出しだけで話の筋が通っていれば、本文が読まれなくても伝わります。通っていなければ構成の問題です。
STEP 4

判型ごとに作り直さず、1つのデザインから展開する

実務でありがちなのが、同じ内容を「A4チラシ」「掲示用ポスター」「SNS 用の正方形」で3回作り直すことです。ここが一番の無駄です。

  1. まず一番情報量の多い判型(多くの場合 A4)で1つ完成させる
  2. それを複製し、サイズだけ変更する
  3. はみ出した要素を削る。足すのではなく削るだけにする

削る順番は「補足説明 → 装飾 → 画像の一部 → 本文」です。見出しと行動(日付・連絡先)は最後まで残します。この順番を決めておくと、判型ごとの判断で悩まなくなります。

STEP 5

共有先の環境に合わせて書き出す

作った資料が開けない、レイアウトが崩れる、という事故は書き出し形式の選択ミスで起きます。

渡し方形式理由
相手が中身を編集するPPTXPowerPoint で開いて差し替えができる
そのまま読んでもらう・印刷するPDF環境によるレイアウト崩れが起きない
チャットや SNS に貼るPNG / JPGクリックせずに内容が見える

院内掲示や教室の配布物のように印刷する場合は、PDF で書き出してから一度実寸で試し刷りしてください。画面では読めても、貼った位置から見ると文字が小さすぎることがよくあります。